台所からつながる世界

昨日、私たちの多言語活動が始まって、25周年の記念フォーラムが東京でありました。

20周年チラシ.jpg


おかげさまで、5、000人収容の東京国際フォーラムAホールが
ほぼ満席で埋まりました。
楽しく活動している日本のメンバーのほか、
世界各国の仲間もステージに上がったり、
いつもこの活動を応援してくださっている研究協力者の方たちの
パネルディスカッションがあったりと、
盛りだくさんの2時間半でした。

どれも興味深いプログラムでしたが、
ここでプログラムの一番最後にマイクを持って話した、
Kちゃんという18歳の女の子の話を紹介します。

Kちゃんは赤ちゃんの時からこの活動に参加していて
(もちろん自分の意志ではなく、お母さんに連れられてですが)、
お母さんは台所に置かれたデッキで、いつも多言語のCDを流していたそうです。
そして「この指がスイッチを入れるだけで、ここの台所は世界へつながるのよ」
と言っていたのだそうです。

Kちゃんは子供の頃はそのことばを気にもとめず、
ただ連れて行かれるままに活動に参加し、
小学校の時は韓国へ、中学生でアメリカへと交流にも出かけ、成長していきます。
そして一昨年、高校生でフランスへ一年留学しました。

留学した先はフランス語はもちろん、
その地域で話されているオック語も話されていて、
さらにいろいろな国からきている留学生たちのその国のことばもあり、
Kちゃんはどのことばにも驚いたり、臆することはなく、みんなと仲良くなりました。

「もし、自分がフランス語だけ勉強していたのだったら、
こんなふうにどのことばにも向き合えなかったと思う」というKちゃん。
自分がフランスに行って、はじめてお母さんの言っていた
台所が世界とつながっていたのだということがわかったそうです。
そして「そんな環境を作ってくれたお母さんに感謝ています」
と5,000人の人を前に堂々と話すKちゃん。
彼女の話すフランス語のきれいだったこと。

プログラムはじめのほうで、
2歳・3歳の小さな子たちがマイクを持ち、
いろいろな国のことばを口にしていました。
この子達もきっと大きくなったら、
どんな人にもどんなことばにもちゃんと向き合っていくのだろうな、と思います。

創始者の榊原さんが
「特別な人はいない」ということばに、
多言語が当たり前に飛び交う環境を
もっと身の回りに作っていきたいと改めて思いました。

Comments

No Responses to “台所からつながる世界”

  1. ピコ on 4月 10th, 2006 3:06 PM

    ピコもKちゃんの話、何回か聞いたことがありますw
    Kちゃんのフランス語を聞いてから
    フランス語って素敵だなぁって思って
    最近すごい好きな言葉になりましたw
    Kちゃん見たいに、ピコもなりたいデス^^

  2. むぎ on 4月 10th, 2006 3:20 PM

    ピコのおかあさんも、ピコが小さいときからデッキのスイッチを入れてくれる人だったから、ピコももう、Kちゃんみたいになってるんだよ。
    さかっちゃんが言うとおり、誰にも例外はないんだから。
    今度、ファミリーでフランス語、歌おうぜ!

  3. kim on 4月 11th, 2006 2:22 PM

    むぎさん
    東京では、お会いできず、残念。
    O姉さんと、Yくんには会ったのにね。
    私は、パネルディスカッションの、先生たちの話がとても心に残りました。
    言葉は、その国の歴史をしょっている。
    だから大事にしていかなければ、いけない。
    このことばが、心に響きました。
    この活動を、これからもずーっと、続けていきたいと思いました。

  4. むぎ on 4月 11th, 2006 5:06 PM

    kimさん
    まあ、いつも札幌でお会いしているので、東京で会えなくても仕方がないということで・・・。
    札幌の人たちには案外会えませんでしたけれど、転勤で関東へ越したメンバーとか、韓国のホストとか、普段会えない人たちにたくさん会うことができて、それも嬉しかったです。