ねこまたぎ

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「猫またぎ」ということばは、
多くの場合、猫もまたいで通り過ぎるほどまずい魚
という意味で使われます。
北海道の場合「ほっちゃれ」を指すこともあります。


「ほっちゃれ」とは産卵時期前後の鮭のことで、
大海からふるさとの川へ戻ってきた鮭たちは
鱗が落ちて色は褪せ、脂も落ち、
食べても美味しくなくなってしまっていて、
そんな鮭は「放ってやれ」という意味からきています。

というわけで「ほっちゃれ」は猫も喰わない、
「猫またぎ」なのだと聞いたことがありました。

しかし別の機会に
「あまりにもしょっぱい塩鮭のことだ」
と聞かされたこともあります。

最近の塩鮭はたいていほどよい塩加減ですが、
昔の塩鮭といえば「塩引き」といって、
焼くと身の表面に白く塩が粉を吹くものもありました。
そんな塩辛い鮭は猫も食べない=猫またぎというわけです。

で、最近、高知県の方とお話をすることがありました。
高知の人は魚をとてもきれいに食べるようで、
実は私の亡くなった父も高地出身で、
確かに父の食べ終わった魚は
骨以外何も残っていないほど、きれいでした。

そのことをその方に話したら
「そうなんです。
高知の人が魚を食べ終わった後は
猫も食べる部分が残っていないということで
猫またぎといわれているんですよ」とおっしゃいます。

「猫またぎ」もその地方によって意味が違うものだなあと
調べてみましたら、
一般的には、初めに紹介したように
猫もまたぐほどまずい魚や食べ物として使われるほか、
かつてのニシンやホッケなど、
獲れすぎて肥料として使われた魚のことを
「あまりにたくさんありすぎで、猫も飽きてまたぐ」と、
猫またぎと呼んだとか・・・。

わが家の猫を見ると、
それぞれ好き嫌いがあって、
長女猫、長男猫は好きではない食べ物の時は
「ぷいっ」とそっぽを向き、
次女猫に至っては砂を掛ける真似をしています。
またぎはしないものの、
どの猫もかなり失礼な態度をとりますね(`ε´)

Comments

No Responses to “ねこまたぎ”

  1. 瑞穂 on 10月 25th, 2007 10:14 PM

    NHKの朝ドラで「すずらん」を放送してた頃、
    ネコもまたぐような不味い物を食べさせるというところから
    「ねこまた食堂」
    というネーミングがありました。思わずプププでした。
    中村玉緒さんが妙に女将さんにマッチしてて、いい配役でしたよ〜!
    …でも、最近のペットは舌が肥えてるような気がしないでもないです。

  2. むぎ on 10月 26th, 2007 7:49 AM

    瑞穂さん☆

    「すずらん」を放送していた頃は
    会社勤めをしていて見る時間がなかったなあ・・・

    >最近のペットは舌が肥えてる
    確かに好き嫌いがはっきりしていて、
    キャットフードもなかなか面倒ですよ。

  3. 池っち on 10月 26th, 2007 11:07 PM

    ほっちゃれって「鮭茶漬け」には良いみたいですよ。
    脂が乗りすぎてると「茶漬け」にはしつこいんですって。
    「鮭茶漬け」の素も、ほっちゃれなんだよ!って聞いた事あります。

  4. むぎ on 10月 27th, 2007 9:13 PM

    池っちさん☆

    ほっちゃれは「鮭筍」の缶詰めになるって
    聞いたことはあります。
    鮭茶漬けの素も、そうかもしれないって
    なんとなく納得です。