リストの愛したピアノ

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↑リストが愛したというピアノ「エラール」

昨日、19世紀に作られたピアノによる
ブラームスとシューマンの曲を聴く
コンサートに行ってきました。


わが家のピアノを調律してくださっている
調律師さんが紹介してくださった
「4月4日は”ピアノ調律の日”記念レクチャー&コンサート」、
今年で3回目となる「大作曲家とピアノ」という企画でした。

ピアノ技術者・制作者である山本宣夫さんのレクチャーで、
今回は「シュトライヒャー」と「エラール」という
19世紀のものの音色を聞くことができました。

ピアノの原型は18世紀の初めにできましたが、
当時のピアノは現在のピアノより鍵盤の数も少なく、
弦の材料や張り方なども違ったようです。

昨日使われた19世紀の2台のピアノは
鍵盤の数は現代のピアノとほとんど同じだけれど、
弦の張り方は違うらしいです(詳しくはよくわかりませんが)

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↑初めに演奏されたのが「シュトライヒャー」

シューマンとブラームスの曲でした。

音が出た瞬間
やはり聞きなれた今のピアノとは音が違うと感じましたが、
すぐに曲に引き込まれ、気持ちよく聞きました。

演奏者の木村徹さんのお話では、
今の時代のピアノは完成された楽器であり、
それと今日弾いたピアノとは違う楽器なので
「いろいろ弾きにくいです」とおっしゃっていました。

ウイーンの博物館でこのピアノを見つけ、
さまざまなご苦労の末に日本に持ち帰り、
修復された山本さんのお話では
シュトライヒャーというピアノは
音を発した瞬間と余韻とが分かれて味わえるピアノなのだそう。
そんなピアノを使って作曲した作曲家の意図は
今のピアノで演奏されるイメージとは違うのかも・・・とか、
19世紀の人たちはこの音で鑑賞していたのだ・・・
などなど、いろいろ考えながら興味深く聞きました。

そして後半の演奏は「エラール」を使って。
これが前半と全然違う!!
一台ずつの画像ではわかりにくいですが、
昨日は2台並べて置いてあり、
エラールはシュトライヒャーより大きいです。

そしてこのエラールというピアノは
リストが愛したピアノなのだそう。
演奏会のたびにピアノを弾きつぶしたという
リストの欲求に応えて出来上がったエラール、
木村さんの演奏を聞きながら
「この音色がリストの望んだものなのか」と
なんとなくわかったような気がしました。

2台のまったく音色の違うピアノ。

アンコールもエラールで「愛の夢」
シュトライヒャーで「トロイメライ」を弾いていただいて、
それぞれの曲想に合っている!!と思いました。

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演奏会終了後、実際にピアノを触らせてもらいました。
鍵盤のタッチがやはり、今のピアノと違いました。

Comments

4 Responses to “リストの愛したピアノ”

  1. 瑞穂 on 4月 13th, 2008 9:54 PM

    自分以外のピアノを弾いても「あれ?違う」と思うくらいですから、よっぽど違う何かがあるのでしょうね。
    今日はGLAYのコンサートに行ってきました。
    このピアノでTAKUROさんが「HAPPINESS」を弾いたら、どんな感想を言うのかなと思ってしまいました。
    (ピアノが似合う、バラードの曲です。)

  2. 池っち on 4月 14th, 2008 2:13 PM

    凄い!
    演奏後触らせて貰えるんすねー。

    何か身近な感じで良いコンサートだったんでしょうねー。

  3. むぎ on 4月 14th, 2008 11:29 PM

    瑞穂さん☆

    これらのピアノの音、「古めかしい」音色です。
    なので、現代の音楽を弾いたら
    きっとかなり違ったニュアンスで聞こえるのではないでしょうか。
    そんな実験もあったら面白かったと思います。

  4. むぎ on 4月 14th, 2008 11:31 PM

    池っちさん☆

    こんな貴重なピアノを実際に触らせてもらえるなんて、
    なかなか経験できないことですよね。
    人だかりがしていて
    ほんの一瞬しか鍵盤に触れられませんでしたが、
    それでもタッチの違いはわかりました。

    レクチャーあり、演奏ありで
    興味深いコンサートでした。

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