紛争と平和

sri_lanka_sm05.gifスリランカ地図
土・日、うちにホームステイしたスリランカのイジャスさんは、
東京外語大で「紛争と平和」の研究をしている留学生です。


彼の研究している紛争とはいわゆる民族紛争
―民族が異なる人々の間で起こる争いのことで、
たとえばチェチェン紛争(チェチェン人とロシア人)とか、
北アイルランド紛争(アイルランド人とイギリス人)、
今年観た映画「ホテルルワンダ」のテーマ、ルワンダ内紛(ツチ族とツチ族)
などなど、世界中で紛争が起きています。

そして、イジャスさんのお国であるスリランカも、
政権を持つシンハラ人に対する
少数派タミル人の抵抗という、国内紛争があります。

シンハラ人は国の多数を占め、シンハラ語を話し、多くは仏教徒です。
一方、タミル人はタミル語を話し、多くはヒンドゥー教徒。

政権を握るシンハラ人の政府に対し、
北スリランカ独立を掲げて抵抗しているのが
タミール人によるタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)です。

2002年2月に無期限停戦合意が成立したものの、
2004年、北部及び東部の治安が悪化、
2005年外相暗殺、大統領選挙投票妨害、
政府軍に対する連続クレイモア地雷攻撃などの
重大な停戦合意違反が多発して、
この停戦合意は危機的な状況に瀕しています。
 
イジャスさんも話してくれましたが、
LTTEの兵士たちは、自爆テロで悪名高く、
実行者の中には女性も存在するそうです。
また、未成年者も兵士として利用されているのだとか。

タミル人とシンハラ人。
彼らは決してお互いのことばを話そうとしないそうです。
北海道くらいの小さな国なのに、
お互いことばの通じない人が住んでいる・・・。

どんな国の、どんなことばを話す人も、
同じ人間のことばだと思って話したい、
相手のことばに耳を傾けたいと思って
私たちは多言語の活動をしていますが、
イジャスさんの話を聞いて、
ますます、どんなことばを話す人に対しても
まず、心を開いて接していくことが大切なんだと改めて思いました。

Comments

No Responses to “紛争と平和”

  1. ばるこ on 8月 1st, 2006 12:53 AM

    すご〜く勉強になりました。

    通じないほど違う言語というのも珍しいですね、
    あんなに小さな国なのに。

    言語学的には異端児と言われているエスペラント語を
    復活させるってのはどうでしょうかね。
    そうすればお互いのプライドを傷つけずに解決。。。
    なんて現実的じゃないことを考えてしまいました。

    紛争ニュースを見るたびに現代世界紛争地図なんて
    いう本を開いて参考にするんです。
    そんな本が出版されていること自体間違ってるんですよね。

    今日、同僚が、かわいい子供用の国旗トランプ
    (裏にその国の簡単な挨拶が書いてある)をくれました。

    こことここの国が紛争しているんだよな〜なんて
    思いながら遊ぶより、純粋に言葉を覚えたいですよね。

    ちなみに、イスラエルはありませんでした☆

  2. むぎ on 8月 1st, 2006 6:14 AM

    ばるこさん
    確かにシンハラ語とタミール語は言語体形上も違う言葉らしいですが、お互いにそれが通じないのは、相手の民族のことを「知りたくもない」ということが根底にあるようです。

    ベルギーとか、カナダとか、2言語の国や場所というのは、そもそも対立しているからなのか、二つが対立するからなのか、一方しか話せない=話さないケースが多いということをイジャスさんも認めていました。

    >国旗トランプ
    外国の方と遊んでも楽しそうですね。

  3. MALICE on 8月 1st, 2006 10:23 AM

    おはようございます☆

    戦争は嫌なものですね。。
    わかりあうって難しいことなんですね。

    日本なんて戦争と無関係みたいな所ありますから(>_<)
    けど、外国の方と接していると大人だなって思うところ多いです。

  4. むぎ on 8月 1st, 2006 1:52 PM

    MALICEさん
    >わかりあうって難しいことなんですね。
    う〜ん、国同士とか民族同士のレベルでわかりあおうと思うと大変だと思うのですが、まずは自分の隣にいる人の話に耳を傾けることから始めると、どんな国の人とでも友達にはなれると思うんです。

    >外国の方と接していると大人だなって思うところ多いです。
    そうですね。私たちのほほんとしすぎ、って思うこともありますよね。
    でも「もっと大人になれよ!」って思う、よその国の人もいますから、国というより個人の問題なのかもしれませんよね。