月に吠えろ!

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鯨 統一郎さんの新刊文庫本。
詩人の荻原朔太郎が探偵となって謎を解きます。


物語は大正元年、明治天皇崩御から始まり、
大正後期あたりまでの東京を舞台としています。

物語の語り手「私」と朔太郎、そして同郷の詩人山村暮鳥、
この3人のところへ事件が舞い込み、
ハイカラ趣味でプライドが高く、ナルシストの朔太郎が
見事難問を解決していくという短編集です。

大正時代のモダンな風俗も折り込まれ、
朔太郎の好物は羊羹をカステラで挟んだ「シベリア」。
(MALICEさん、この当時最先端のスイーツですよ(≧▽≦))
朔太郎は毎回、このシベリアをほおばっています( ̄▽ ̄)

そして事件解決の大団円では、
必ずマンドリンをかき鳴らしながら登場する朔太郎。。。
事実、朔太郎は詩の他にマンドリンを趣味とするという、
ハイカラな面も持ち合わせていたようですし、
大のミステリーファンとして知られており、
江戸川乱歩の著した「パノラマ島奇憚」に対し、
いち早く激賞の評論を書いています。

謎解きのおもしろさはいうまでもなく、
実は私、歴史の中では
明治から昭和までの時代の日本史が一番好きで、
平塚らいてう、神近市子、伊藤野枝が出てきたり
(しかも朔太郎たちは彼女たちと
「合同コンペティション」=合コンをしたという設定もあり)
アインシュタインが来日したり、
読んでいて楽しくて仕方なかったです(=^∇^=)

もちろん、文学史ではこの時代の文学史も大好き!
ということで、語り手の「私」も実在の文学者です。
朔太郎、暮鳥とともに人魚詩社もう1人の同人といえば、
近代詩がお好きな方には誰かわかるでしょうし、
もちろん、小説でも3話目で正体が明かされています。

私もこの時代に「神谷バー」で「電気ブラン」飲んでみたかったなあ。

Comments

No Responses to “月に吠えろ!”

  1. MALICE on 9月 11th, 2006 11:20 PM

    むぎさん、こんばんわ☆

    MALICEの名前が出ているので何事かと!
    今日は、じっくり、座りなおして読まさせていただきました。

    羊羹をカステラで挟んだ「シベリア」!
    今、作ってないのかな!?

    むぎさんの、紹介の仕方は読み手に興味を持たせる書き方ですね!時代背景、登場人物、、に加え自分の好きな部分を混ぜ合わせつつ・・。

    MALICEはTV観る時間も、本を読む時間も・・・(笑)
    けど、秋だし!読書の秋だし☆
    ちょっと、ゆっくりした時に読みたいと思った1冊です。

    「月に吠えろ!」

    覚えやすい!

  2. むぎ on 9月 12th, 2006 7:05 AM

    MALICEさん
    「シベリア」羊羹とカステラを買ってきたら、ご自分でも作れますよ!
    こうやってみると、いつの時代も流行のスイーツってあったんですねえ・・・

    「月に吠えろ!」、朔太郎の詩集「月に吼える」を文字っているのはもちろんですが、
    もうひとつのパロディーも隠されています。
    山村暮鳥のことを「山さん」、朔太郎たちの師である北原白秋のことを「ボス」と朔太郎に呼ばせたりしています。
    ということは、あの有名な刑事ドラマ「○○に吠えろ!」をパロってるってことがわかりますね(^o^;

  3. MALICE on 9月 12th, 2006 10:16 PM

    自分で作れる!・・と☆
    「シベリア」羊羹か・・。

    「月に吠えろ!」はパロディー版もあるんですね(*^_^*)
    みんなも知ってる「〇〇に吠えろ!」をパロってるんだ〜(笑)
    MALICEもそれなら知ってます☆彡

  4. むぎ on 9月 12th, 2006 10:31 PM

    シベリア、お暇な時にでも作ってみてくださいな。
    納豆アイスよりはおいしいと思います(≧▽≦)

    ○○に吠えろ!、リアルタイムで見てない人も、なぜか知ってますよね。
    テーマ音楽も・・・。